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きょうのできごと スペシャル・エディション

DVD
メーカーレントラックジャパン
カタログ番号GNBD-7001
発売日2004年08月25日
定価4935円
きょうのできごと スペシャル・エディション
 

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ピックアップレビュー

この世界で一番で

 ネイティブ関西人としては、「方言かわいい」なんて感情は特に無く、むしろお笑いキャラ以外の普通の関西弁が使われている事に、自分の日常との地続き感を覚えた。登場人物たちと同世代なので、自分がその場に居てもおかしくないような日常風景を、客観的に観察している不思議さがある。  この映画の白眉は多分、中沢君と、恋人の真紀ちゃんの、終盤の会話。映画監督を夢み、日常の中でくすぶっている事に満たされない思いを抱えている彼に対し、真紀が言う台詞は、「ただ、ここでこうしているだけの、何て事も無い日常」が、それだけでドラマなのだと、言葉の裏で語っている。そして、一見すると勝手気ままな真紀が、密かに中沢くんの存在を支えている、少なくとも、支えようとしている事を示していて、映画の底に流れる、さり気ない優しさの表れのようにも感じた。  それに、実は彼女の言葉は、他でもないこの『きょうのできごと』、人がただそこにいるだけの日常を描いた、この映画そのものを肯定する言葉にもなっている。本筋の平凡さと対照的な、二つの出来事、クジラが浜に打ち上げられ、救助のボランティアが集まる話と、ビルの間に挟まった男の話。いずれも大きくニュースとして騒がれる出来事だけど、そんな本人(&本クジラ?)たち自身は、早くそこから抜け出して、いつもの生活に戻りたがっている(筈)。むしろ、真紀のように、欲しかったスカートが売り切れていた、なんて出来事に一喜一憂してしまう感覚でこそ、気づく事の出来る幸福があるのかも知れない――そんな映画なんだと思う。  物語にニュースが絡む所は、公開当時、実際にニュース番組“きょうの出来事”のエンディングに映画のテーマソングが使われていた事とダブる。この矢井田瞳の歌は、その歌詞が真紀の心情を歌っているようで、映画にもよく合っていると思う。

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