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ウェールズの山

DVD
メーカーブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
カタログ番号VWDS-3137
発売日2006年04月19日
定価1500円
ウェールズの山
 

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ピックアップレビュー

小さな映画の壮大な感情

こんな綺麗で楽しい映画が1500円は安いですね。 ヒュー・グラントが売りのコメディ。しかし主役はむしろウェールズの空と雲と山、そして脇役たちでしょう。脇キャラが全員素晴らしい。音楽も綺麗です。 インテリは「相対」と「比較」で事物を計ります。「丘」と計量された土の塊はあくまで「丘」である。 この映画に登場するインテリは三人。外部からやって来た二人の測量技師(主人公とその上司)、そして村の教師。この教師はド田舎の進歩的文化人といいますか。 彼らが対峙するのは「絶対価値」の中に生きるウェールズの村人。我らが「山」と崇めるのだから、それは「山」なのだと。 そして「絶対」の中に生きる彼らの胸には神が住んでいる。 「丘に土を盛り、山と変え、それを神と戦場から還らぬ者たちに奉げよう」 これほど壮大な感情にインテリ集団の「理性」はとても太刀打ち出来ない、という話でもあります。 かくして村人たちは、丘を登り、土を運ぶ。丘を山に変える為に。 丘を登る、という行為があたかも神聖な祝祭と化すクライマックスが本当に美しい。 この祝祭に参加した者たちは癒されます。戦場でPTSDを負った青年二人、主人公と脇キャラのジョニー、彼らは丘を山に変えることによって癒される。 ちなみに、この映画の中でインテリたちがそれぞれどのように振舞うか。 主人公は主人公らしく、祝祭に参加し、この地に土着します。 上司は始終飲んだくれて祝祭の進行にさえ気付きません。 教師はただ一人のけ者になります。 自分ならどのポジションになるだろうか、と妄想してみるのも興味深いコトです。「丘は丘だ」と言うか、それとも、「丘を山に変える」と土を運ぶか。私は土を運ぶにやぶさかではありませんが、土着だけはごめんだなと(苦笑)。 以上、楽しいだけではなく、意外にも結構深い映画でした。

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