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cure jazz

アルバム / album
メーカービクターエンタテインメント
カタログ番号VICL-61957
発売日2006年07月19日
定価3045円
cure jazz
 

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ピックアップレビュー

2006年最高の名盤

ことばに出来ない凄すぎる側面が多彩にある今作の何を伝えようと考えると、まず菊地氏が心の底から望んだUAというヴォーカルの比類なき深遠さ。そして今をときめく菊地氏が、それを得て、ただ静かに燃える氷のようなクールさでJAZZの美をみせてくれているところだ。 まずUAだがBILLIE HOLIDAYに匹敵するような時間と空気のつかみ方に舌を巻いた。フレーズの少ない曲が多く、歌手の表現キャパが鍵を握るのだが、彼女の一言は曲の宇宙に真空も呼吸をも与え、また押し広げ、深く潜る。彼女自身が曲そのものであったかのような自然さで展開する。並の歌手なら菊地氏の世界に埋没するか浮いてしまうだろう。彼が言うところの、一流のリズムセクションを支配してしまうほど(ライナーによる本人の表現を是非)、リズムのうねりの中心に存在する彼女の力。これが菊地氏とUAがめぐり合ったマジックのひとつで、聴き所だ。またリズムだけでなくまっさらな紙に歌声という筆をおろす水墨画のような濃淡と、そのラインはこのうえなく優雅で美しい。 そして菊地氏の世界。彼のSAXに導かれUAの霧の向こうに景色が見えてくる一曲目では、静かの中に主人公が己を達観し少しの笑みすら見て取れるような、心象風景に強烈に訴える音の風景が感じられた。また「Over The Rainbow」はまるで和歌を詠むときの、ことばをのばす世界表現に新しい涙腺で感動させられる。 一方、スタンダード以外の菊地氏の作品では、執筆活動など幅広い才能を持つ氏の、英仏広東語による儚くも憂い鮮やかな情景(全曲に渡る菊地氏の訳も見所)を、UAでしか成立させえない世界観で繰り広げている。この音はこれからも解けないパズルのように魅力的なままだろう。 菊地氏の生きるアーバンで儚さを基調とする美に、どこまでも自在のUAがしなやかに乗り、どこにもない甘美さとけだるさが生きている。

cure jazzの収録曲リスト

  1. Born to be blue - 00:00
  2. Night in Tunisia - 00:00
  3. Over the rainbow - 00:00
  4. Music on the planet where dawn never breaks - 00:00
  5. Ordinary fool - 00:00
  6. 嘆息的泡 - 00:00
  7. This city is too jazzy to be in love - 00:00
  8. Luiza - 00:00
  9. Honeys and scorpions - 00:00
  10. Hymn of Lambarene - 00:00
  11. I’ll be seeing you - 00:00
  12. Nature d’eau - 00:00

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