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プロセッション

アルバム / album
メーカーソニーレコード
カタログ番号SRCS-9152
発売日1997年03月31日
定価1835円
プロセッション
 

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ピックアップレビュー

ザヴィヌル、若手を鍛え上げるつもりが自己を鍛えてしまう

1983年発表。ジャコ・パストリアスとピーター・アースキンという得がたいリズムセクションに脱退されてしまったザヴィヌルが、新進気鋭のベーシスト、ヴィクター・ベイリーと元気印の連打ドラムの若き天才、オマー・ハキムを加えて製作した通算12枚目のアルバム。 このアルバムではとにかくジャコの穴を埋めようとやっきになるザヴィヌルの意図がうかがえる。ザヴィヌルとショーターが作り出す主旋律に、まるでジャコを思い出させるように、ベイリーのハーモ二クス多用の早弾きベースがとにかく絡んで活躍する。ジャコの後任なために下手だなどと言われるが、技術的には十分上手だ。しかし、アルフォンソのような懐の広いムード、ジャコのような曲のイメージ自体を変えてしまうような作曲家としての視点の大きさやウェイン・ショーターたちとのかみ合い具合は、やはり若い荒削りなところを感じざるを得ない。だがその分将来の成長が楽しみな可能性を感じさせるセンスのよさが随所に顔を出す。ザヴィヌルはよほどこの真面目で自分のアドバイスに謙虚に耳を傾ける温厚な青年に期待していたようで、南国系組曲の(1)(3)、ショーターらしい予測不能なスリリングさを持ったバラードの(2)(5)に優先的に彼のベースを前面に持ってこさせ、自分やショーターと真っ向勝負させているかのような構成が取られている。ベイリーの成長を見守るというWRに新しい楽しみができた、コンパクトだが重厚にまとめられた良作だ。 と、このようにジャコ以降のウェザーのベーシストはもう彼一本でいこうと覚悟を決めたかのような、ベイリーを鍛える姿勢が感じられるのが特徴・・・だったはずなのだが、曲一つ一つを聴いていくと、ヴォコーダーっぽいマンハッタン・トランスファーのコーラスが入る南国風カラフル組曲の(1)(3)、ジャングルを潤す雨のように安らぎを与えるバラードの(2)(5)、サリフ・ケイタの歌のようなハスキーな低音のアフリカン・チャント的展開の(4)(6)、そして聴き終わりまでのあっさり感と、後にザヴィヌルがソロで見せる展開がほぼ詰まっている側面を持っていたりする。 このアルバムでの試行錯誤はもちろんWR存続のためだろうが、のちのソロ「ダイアレクツ」やザヴィヌル・シンジケートなどザヴィヌルの作曲家として次のステップへの転換期としての準備がなされた作品としても興味深い。

プロセッションの収録曲リスト

  1. プロセッション - 00:00
  2. プラザ・リアル - 00:00
  3. ツー・ラインズ - 00:00
  4. ホエア・ザ・ムーン・ゴース - 00:00
  5. ザ・ウェル - 00:00
  6. モラセズ・ラン - 00:00

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