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風神の門 第弐集

DVD
メーカーNHKエンタープライズ
カタログ番号GNBD-7195
発売日2005年12月22日
定価20160円
風神の門 第弐集
 

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ピックアップレビュー

「これほどまでに素晴らしい最終回を持ったドラマを私は未だかつて見たことがない。」

 第2集です。悪名高き再放送時のカット部分がきちんと採録され、青姫・獅子王院の珍道中と淡くはかない恋物語が十分に観賞できます。私がリアルタイムで見ていた時は、家康暗殺失敗と孫八の死でドラマはほとんど終わっていたと思っていましたが、いやいや、本当のドラマはそこから先にあったのです。  この第2集では主要人物4人(才蔵、獅子王院、お国、青姫)が人間的にどんどん成長していき、第1集の「風神の門をくぐり、そして一旗揚げていく」というアッパー系の感じとはやや趣が異なってきます。言うならばそれは「翳り」です。この物語において「勝者」と呼べる登場人物は板倉だけ(!)です。あの輝ける登場人物達はみんな敗者の側にまわっていくのです。なのになぜこんなにも清々しい印象だけが残るのでしょう。それはひとえにこの物語が、現実や歴史の胎動の中で壁にぶつかり、懊悩し挫折し、しかしそれでも昨日とは違う自分を手にしてしたたかに生きていく、という、青春の通過儀礼・大人であることを引き受けていくストーリーだからなのです。ラストの才蔵の姿に「やることはやり切った」という爽快感を受け取り、木の陰の獅子王院に「全生涯忘れ得ぬ痛みを抱えて生きていく」切なさを共有するのです。  副エピソードが生きているのも名作たる由縁です。駿河屋仙左衛門とちゃぼは孫八と才蔵のパラレルワールドですし、それ以外にも婆娑羅の4人組、耳次の存在に「未熟さ故に打ち砕かれた純心」を見て心揺さぶられます。  そしてやはり最終回! この最終回を見るためだけに『風神の門』があるのだと言っても過言ではないほどの素晴らしい幕引き。「立派なお侍になるのじゃぞ。」 そして亡くなっていった登場人物たちの姿が走馬燈のように流れるエンディング(佐助の末期の笑顔が抜群に良いのです)。本当に泣けました。こんな大傑作が人口に膾炙しないのはもったいない。是非多くの人達に見て欲しいんです。

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